2023.05.24

中小企業は100%社長で決まる!「成功する会社」と「人生うまくいく人」の共通点とは?

行動できるかできないか、これが1番重要です。

「最初からいきなり何もない状態で必殺技を使って、いきなり100億企業になります」といった技はありません。うまくいってる社長は、間違いなく地道なことをやっています。

今回は、会社は社長が全てという話を再確認していきたいと思います。これは人生にも置き換えられる話ですので、経営者ではない方もぜひ最後までご一読ください。

自責思考と他責思考の違いで会社の経営は大きく変わる

会社、特に中小企業は100%社長で決まると言っても過言ではありません。自責思考と他責思考という言葉があります。何事も全て自分の責任だと感じるのか、全て他人の責任として考えるのか、という違いです。

会社に置き換えると、会社に起こっていることの全てを自分の責任として捉えているのか、それとも責任を外部に求めているのかの違いです。これがなぜ、人生にも置き換えられるのでしょうか。

自分の人生の経営者は誰でしょうか?自分自身です。自分の人生を決めていく、判断していくのは自分しかいないわけです。自分の行動や意思決定の責任は自分にあると考えるのか、他人にあると考えるのか。

この違いによって、今後の人生や会社の経営が成長していけるのか、うまくいかなくなるのか、結果が全く違ってきます。

ここまでの話を聞いていて、なんとなく結論がわかる方もいるのではないでしょうか。成長する会社であったり、人生うまくいく人は、自責思考と他責思考のどちらなのか。答えは、自責思考の人です。

会社もそうです。他責思考だと「全部うまくいってないのは他人のせいです」では、改善しようがありません。他人は変えられないので改善できません。

基本的に、自分のことであれば、自分が変わればどうにでもなります。もちろん不可抗力も時には起こります。

しかし、それを「運が悪かった、自分は悪くない」と捉えるか、「改善余地はないのか、同じようなことが起こらないためにはどうすればいいのか」と考えて行動や改善をしていくのか。どちらを選択するかで今後の成長は間違いなく変わります。

コロナ禍での対策が明暗の別れ道

例えば、コロナの影響がいい例でしょう。

多くの人や業種がコロナの影響を同じように受けているわけですが、これに対応して生き残りをかけて改善努力を続けていく会社や、大ダメージを受けてもビジネスモデル自体を変えてこのコロナ時代に対応していく社長もいます。

一方で、「コロナが過ぎれば大丈夫」と何の対策もせずにただじっと待っている会社もあるわけです。

実際に3割ぐらいの中小企業はなんら対策をせずにコロナで大ダメージを受けて、生活様式も変わっている状況なのに「コロナが過ぎれば大丈夫」とありもしない幻想を自分に言い聞かせ、コロナ融資で借金をしていると言われています。

コロナ対策の補助金もたくさん出ていますが、そういった補助金を活用せず、ただ借金で生活している状態の会社が3割もあるようです。皆さんがもし投資家の立場だったら、ただじっと待って「コロナが過ぎれば大丈夫なんです」と言っている会社に投資をしますか? 

コロナに対応して会社を良くしていこうと頑張っている会社と、「コロナが過ぎれば大丈夫なんです。元に戻ります」と言ってる会社と、どちらに将来性を感じますか。火を見るよりも明らかですよね。

コロナの一例だけでなく「従業員が言うことを聞いてくれない」「業界自体が下火だ」など、思い通りに行かないことは多いですが、それを打破するために改善策を考えて行動し続ける。そういう社長が、結果を出していけるのです。

うまくいかないのは当たり前です。うまくいくまでやり続けることが重要なんですね。当たり前のことですが、これができている会社はほとんどありません。

もちろん、この試行回数が100回でうまくいくのか、10回目でうまくいくのかでは全く違ってきますが、そういった部分はプロの意見などを聞きながらやっていけばいいと思います。

特に、「成功」の再現性は基本的にありませんが、「失敗」は再現性があるので、「それをやったらうまくいかないよね」というのは結構分かったりします。そういった事を踏まえて少しでも成功に近づくように、コーチングやコンサルを受けるのがいいのではないかと思います。

自責思考の経営者であれば改善できる可能性が高い

1人でこの改善をし続けるのは結構難しいです。結構目の前のことでいっぱいになったりするので、うまくいっているところはメンターなどをつけている場合が多いです。

「どうにかして改善していきたいんだけど、うまくいく方法がわからない」「どうしていいかわからない」という場合には、ご相談いただければと思います。たとえ今コロナできつい状態であっても、社長が本気であれば、改善できる可能性は全ての会社にあるのです。

そういう感覚で私はいろんな経営者の方と接して一緒にやっているわけですが、社長と話していて無理かもしれないと思うケースがあります。それは、社長が他人事のケースです。

多くの経営者の方から「うちの会社を見てくれないか」とご相談をいただくのですが、そういった話をお伺いして、これはいけそうだなと思えば「こういう形で一緒にやりませんか」という提案をさせていただきます。

しかし、これはちょっと無理だなと思ったら、普通にお断りすることもあります。その判断基準が結構参考になるかなと思うのでお話しします。

財政状態的に厳しい会社、つまり、会社にお金の余裕がなく毎月手元の原預金残高が減り続けている会社でも、実は顧問契約するケースがあります。

むしろ今、そういう会社が結構増えている状態に対して、どうにか早いうちに対策を打って良くしていこうということで、そういう会社とどんどん契約している側面もあります。

コロナ融資の返済がどんどん始まってきていて、資金繰りが厳しくなっている会社が本当に今多い。その改善策を毎月考えて、何をしていくかを社長と一緒にやっているわけです。

もちろん、弊社が引き受けたからといって100%倒産しませんとは言い切れませんが、弊社が契約を受けるかどうかの判断基準として、財政状態というよりは、社長の覚悟という部分の方が大きいんです。

社長が他責思考で、例えば「御社に頼めば、先生に頼めばうまくいくんでしょ」といった感覚だと正直うまくいかないので、そういったケースはお断りしています。

逆に今結構厳しい状態だったとしても、他責思考ではなく、社長がこれまでは経営がダメだったことに気付いている状態。「全てを変える覚悟で頑張ってやっていきます」という場合には良くなっていく可能性が高い。ほぼ100%良くなっていくので、そういう場合には当然引き受けます。

MAS監査/経営計画策定支援とは?

弊社が行っているメインサービスとして、MAS監査があります。MASとはマネジメントアドバイザリーサービスの略で、こうしたサービスはコンサル等と比較されることが結構多いです。

もちろん、コンサルと比較検討していただくのはいいと思いますが、弊社のMAS監査サービスは、コンサルとは似て非なるものです。実はこの辺を勘違いされてる方が結構いらっしゃいます。

コンサルは、答えを教える人だと私は思っています。これをやればうまくいきますよ、という答えを提示してくれる人です。言われた通りに社長がすべてをこなすことができればうまくいくかもしれませんが、社長が言われた通りに実践できなかったりと、結構このハードルが高いことがあります。

極端な例で言うと「1日30社に訪問営業すればうまくいきますよ」と言われたらどうでしょうか。そういった形でコンサルの方が言ってくれることは、結構できなかったりします。

例えばYouTubeのコンサルで、いろいろな要素がある中の前提として「毎日更新しましょう」と言われたとします。毎日更新って、結構しんどいです。そして結局言われた通りにできなくてうまくいかなくても「言われた通りにやってない」と言われたら、もうそれで終わりです。

できる人とできない人で結果に差が出てしまう。うまくいく人は当然うまくいくけど、言われた通りにできない人は何の結果も出ない、何も変わらないっていうことはざらです。

先程もお伝えしましたが、「成功」の再現性は基本的にないので、他社でうまくいったから自社でもうまくいくかというと、全く同じようにできるわけではありません。

その人の元々持ってる人脈、リスト、ポテンシャルなどの色々な要素があるので、うまくいくとは限らないんです。では、弊社のMAS監査はどんなことを行うか。

もちろん、他社事例の成功事例などはヒントとしてお伝えしますし、案としては出します。失敗事例の話や「それはちょっとうまくいかない可能性が高いです」という話も当然あります。

しかし、我々は社長と一緒にアクションプランを考え、とにかく行動することを大事にします。できないことをいくら計画しても意味がありません。何か動けばその結果が得られるので、その得られた結果を元にアクションプランを再度ブラッシュアップして実践する。

この仮説、実践、検証、改善を繰り返していきます。PCDAとも言います。この仮説実践、検証改善、これをずっと繰り返し毎月やっていくことで、徐々に結果がついてくる。そういった部分を支援させていただきます。

我々と毎月経営会議を一緒に行うことで、仮説実践、検証改善を高速で回す仕組みを会社に入れて確実に会社を良くしていく。これをやり続けて、社長の目標である経営計画を実現するところに近づけていくわけです。

実際に社長が実践できるアクションプランを行っていくので、もちろんスピード感や制度に差はありますが、絶対に何かしら成果はでます。

コンサルが作るアクションプラン、行動計画は、100点満点の計画かもしれません。しかし、社長が行動できなければ0点です。社長と一緒に作る計画は、正直30点の計画かもしれませんが、社長が実践すれば30点の計画ができます。

その計画をやり続けていくことによって、徐々に精度を上げ、ゆくゆくは100点の計画が作れるわけです。

その人その人に応じて能力も違うので、やれることは変わってきます。そういう中で愚直に積み上げていくことが非常に大事です。繰り返しになりますが、行動できるかできないか、これが1番重要なんです。

裏技みたいな方法で劇的に良くなりますとか、一撃必殺みたいなものを求めたがる方は多いです。私も、その気持ちはよくわかります。1発で良くなるものがあれば知りたいと思い、色々なセミナー等に参加したこともあります。

その結果分かったことは「そんなものは基本的にない」。例えば「こういう状態になっていればできます」みたいなことはあるかもしれません。しかし、「最初からいきなり何もない状態で必殺技を使っていきなり100億企業になります」といったものはありません。

努力を愚直に積み上げていった先で、裏技が使えるようになるかもしれない。そんな風に捉えておいていただいた方がいいのかなと思います。うまくいってる社長は、ダメだった時代の話はあまりしません。

セミナーでも「こうやったら一気に売り上げ10倍になりました」といった裏技的な飛び道具みたいな逸話をパフォーマンスで話しています。しかし、飲みの場でよくよく本音の話を聞くと、とても地道などぶ板営業などをしっかりやっていたりします。

セミナーでそんな話を聞いても何も面白くないし受けないので、そういう話をしないというだけで、実はそういうことを愚直にやってるんです。

YouTubeでも「地道にどぶ板営業をするんです」と言っている動画と「これやれば、一気に売り上げ10万行きます」と言っている動画では、後者の方が再生数が伸びるので、そういう部分の話ばかりが出てきます。

しかし、実は重要なのはそこじゃない。うまくいってる社長は間違いなく、地道なことをやってます。そういったところを積み重ねる覚悟があるかどうかです。これが会社が成長できるかどうかのカギを握っているのです。

当然、その途中でお金が尽きてしまったら終了になるので、そうならないように財務管理も重要です。社長自身が数字を見るか、我々のような財務のプロをつけて管理するかのいずれかが必要になると思います。

いずれにしろ、数字や財務を全く見ないのは不可能なので確実に押さえておく必要があります。そういった押さえるべきところは押さえつつ、愚直に積み上げていくことが必要だと思います。

そういう覚悟を持ち、それを理解した上で「一緒に本気で上を目指したいんだ」という経営者の方は、ぜひ一緒にやっていきましょう。「今ちょっと厳しいけれど、どうにか上を目指したい。本当に頑張ります」という経営者の方は、ぜひご連絡いただければと思います。

今回はあまり数字の話はせず、自責思考と他責思考というメンタル的な話がメインになりました。ここはとても重要なところなので、ぜひ覚えてください。

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この記事を監修した人
市ノ澤 翔

市ノ澤 翔

財務コンサルタント 経営者向けセミナー講師 YouTuber

Monolith Partners代表、株式会社リーベルタッド 代表取締役、一般社団法人IAM 代表理事。
公認会計士資格を持ち世界No.1会計ファームPwCの日本法人で従事。
在職中に株式会社リーベルタッドを創業。
その後独立しMonolith Partnersを創業。中小企業経営者の夢目標を実現を財務面からサポート。
経営改善や資金繰り改善を得意としYouTubeをはじめとした各種SNSでの情報発信も積極的に行う。