2023.07.05

【暴露】税務調査のリアルな現場?調査官はココを見てます!

今回は、税務調査において注意すべきポイントと絶対に行ってはいけない行動について解説します。税務調査は不正行為が発覚する可能性が高く、適切な対応が求められます。
まずは嘘をつかずに正直な対応をすることが重要です。また、調査官からの質問には必要最小限の回答を心掛け、わからないことがあれば税理士に相談することをおすすめします。さらに、誤解を招く表現や曖昧な回答は避けるべきです。経営者や個人事業主の方々は、本記事を参考にして税務調査に備えましょう。

不正は必ずバレる

前提として、不正はバレます。脱税などの不正行為をしてもバレなければいいという考えは危険です。税務調査班は日々会社を調査し、一般的な脱税手法にも精通しています。不正行為はほとんどの場合、税務調査によって発覚します。「不正は必ずバレる」ということを念頭に置いておいてください。

税務調査の流れ

税務調査の流れについて簡単に説明します。

まず、税務調査は通常、突然やってくるわけではありません。一部の強制調査を除き、事前に連絡があります。通常の場合、顧問税理士がいる場合は税理士が連絡を受け、日程調整を行います。

飲食店などでは時々連絡なしに税務調査がやってくることもありますが、受ける必要はありません。忙しい場合は断って構いません。ただし、少なくとも顧問税理士は呼ぶようにしましょう。
急に来て調査を受けると業務に支障が出ますよね。「お客さん来ているのに営業時間中では無理だから、ちゃんと日程調整してきてください」ということができます。どうしても初めての経験だと受け入れなきゃいけないのかなと思いがちですが、普通に断って大丈夫です。そこは冷静に対処していただければと思います。
ただし、強制調査の場合は断ることはできません。

日程が決まったら、税務調査当日は通常午前中に調査官が来社し、会社の概要や世間話をすることがあります。しかし、注意が必要です。世間話の中から、経費と関連する情報を探られることもあるので、冷静に対応しましょう。必要最低限の回答で十分です。

午後には実際の書類の調査が行われます。通常、2日間かけて行われ、終了後に結果が連絡されます。調査結果が出るまで、結論が出ることはありません。

税務調査で注意するポイント

嘘をつかない

  • 調査中は嘘をつかないことが重要です。調査官は情報を裏付けるために注意深く聞き取りを行っています。
  • 嘘をつくと信頼を失い、さらに細かく調査される可能性があります。正直な対応を心掛けましょう。

必要最小限の回答をする

  • 調査官からの質問には必要最小限の回答をすることが望ましいです。余計な情報を提供することで疑われる可能性があります。
  • わからないことがあれば、適切な回答をするために税理士に相談しましょう。調査中に回答できなくてもペナルティは課せられません。

100%や絶対といった断言は避ける

  • 調査官から100%や絶対といった断言をされた場合は注意が必要です。これは裏を取られている可能性があるためです。
  • 絶対にないと言った内容が実は裏付けられている場合、不正行為とみなされる恐れがあります。そのため、断言を避け、曖昧な回答をすることが賢明です。

破棄や消失した書類についての注意

  • 調査中に書類が破棄されたり見つからない場合、注意が必要です。調査官から「破棄したのですか」と問われた場合には、意図的な行為と認定されかねません。
  • 税務署は重加算税を認定したいと考えており、不正行為とみなされると35%から40%の重加算税が課される可能性があります。曖昧な回答を避け、適切な対応を心掛けましょう。

確認せずにサインしない

  • 調査の最終日に調査結果の内容を確認し、サインをする際は慎重に行いましょう。書類の内容や調査結果に納得がいかない場合、税理士に相談してからサインすることが重要です。
  • サインによって調査結果が確定されるため、曖昧な回答や不正確な情報をサインすると、誤解や不正行為とみなされる可能性があります。

税務調査への対応ポイント

  • 税務調査において、堂々とした対応をすることが重要です。不正を行っていなければ、自信を持って対応しましょう。
  • 調査班に対しておどおどしたり、疑われるような態度を取ると、誤解や不信感を抱かれる可能性があります。自分の正当性をアピールするためにも、自信を持って対応することが重要です。

税務調査を乗り切るための魔法の言葉

  • 税務調査において大切なポイントは、わからないことを正直に伝えることです。税務調査の際に社長さんに質問されても、わからないと答えることは問題ありません。
  • 「よくわからないけど、はいそうです」といった回答は避けましょう。代わりに、「わからない点は調査して回答します」と伝えるか、「私ではよくわからないので、税理士に確認してから回答します」と言いましょう。そうすれば、疑われることはありません。
  • 調査中にすぐに答えられなかったからといって、ペナルティが課されることはありません。重要なのは、正確な回答をするために確認することです。必要な情報を調査してから適切に回答すれば大丈夫です。
  • 不明確な回答や曖昧な表現を避けることで、調査を円滑に進めることができます。

まとめ

税務調査において注意すべきポイントと絶対に行ってはいけない行動について解説しました。まず、重要な前提として不正は必ずバレますので、不正行為は絶対に行わないでください。
税務調査が入られるのは嫌なことかもしれませんが、全てを調査されてお金が取られるということはありませんので、疑心暗鬼になる必要はありません。

正当に事業を運営しているのであれば、必ずしもお金が取られるとは限りません。税務調査の際には、嘘や偽りを言わず、誠実に質問に回答することが重要です。回答する際には、必要最小限の情報を提供しましょう。わからないことがあれば、税理士に相談し、後で回答することができます。

堂々とした対応をしていただければ、やましいことがない限り、余計に緊張する必要はありません。調査官たちも好意的な印象を持ちます。おどおどしたり、緊張していると、何かを隠していると誤解される可能性があるため、自信を持って答えることが重要です。

この記事を監修した人
市ノ澤 翔

市ノ澤 翔

財務コンサルタント 経営者向けセミナー講師 YouTuber

Monolith Partners代表、株式会社リーベルタッド 代表取締役、一般社団法人IAM 代表理事。
公認会計士資格を持ち世界No.1会計ファームPwCの日本法人で従事。
在職中に株式会社リーベルタッドを創業。
その後独立しMonolith Partnersを創業。中小企業経営者の夢目標を実現を財務面からサポート。
経営改善や資金繰り改善を得意としYouTubeをはじめとした各種SNSでの情報発信も積極的に行う。