2024.03.01

【コラム】当てはまるとヤバい!会社を即倒産させてしまう2代目経営者の特徴。あなたの後継者は大丈夫ですか?

中小企業経営者の皆様、会社を潰してしまう二代目社長の特徴について、ご存知でしょうか?実は、これらの社長にはいくつかの共通点があり、最も顕著な特徴は「身の程知らず」であることです。このような特徴を理解しないと、残念ながらあなた自身も同じ過ちを犯し、最悪の場合、倒産へと進む可能性があります。

そこで今回は、会社を潰してしまう二代目社長の特徴と、同族経営においてこれを回避するための最強戦略についてお話しします。この内容を最後までご覧いただき、経営において倒産を避け、必ず黒字経営を実現するための戦略をしっかりと理解してください。

会社を潰す2代目社長の特徴

決断できない

決断を下すことの重要性は、経営のあらゆる面において見られます。新しい事業への投資、製品開発の方向性、人材の採用と配置。これら全てが、経営者の決断によって左右されます。しかし、決断できない2代目社長がいると、これらの重要な決定が適切なタイミングで行われず、会社はチャンスを逃し続けます。結果として、競争力を失い、市場でのポジションを低下させてしまうのです。

さらに、決断力の欠如は、社内の士気にも影響を及ぼします。社員はリーダーの判断を待っていますが、方針が定まらないために、不安と混乱が広がります。経営者が明確なビジョンを示し、確固たる決断を下すことで、社員は一致団結し、目標に向かって努力することができます。しかし、決断を避けることで、そのような組織的なエネルギーは生まれません。

時代の変化に対応するためには、経営者は常に前を向いて、新しい挑戦に対して積極的に決断を下さなければなりません。技術の進化、消費者のニーズの変化、新興競争者の出現。これらに対応するためには、迅速かつ的確な決断が求められます。決断できない2代目社長では、これらの変化に適応することができず、会社は徐々に衰退の道をたどることになるでしょう。

社員の信用を得られない

社員の信用を得られない状況は、経営者にとって深刻な問題です。特に、2代目社長がこの問題に直面すると、経営の舵取りが一層困難になります。先代から事業を引き継ぐ際、多くの期待と同時に、重大な責任も背負い込むことになります。しかし、社員からの信頼がなければ、その責任を果たすことはほぼ不可能です。

信頼を得るためには、実績を積み重ねることが不可欠です。しかし、2代目社長が先代の影に隠れ、自らの実績を築く機会を逃してしまうことがあります。このような状況では、社員は新しいリーダーの指示に従うよりも、過去の成功体験に固執する傾向が強くなります。結果として、経営の方針変更や新しい挑戦を実行する際に、社員の協力を得ることが難しくなります。

さらに、社員の信用を得られないと、経営者の決定に対する疑問や不安が社内に蔓延します。これは、組織全体の士気を低下させ、生産性の低下を招く原因となります。社員が経営者を信じていない状況では、どんなに優れた戦略も十分な効果を発揮することができません。

この問題を解決するためには、2代目社長自身が積極的に社員とコミュニケーションを取り、自らのビジョンと経営方針を明確に伝えることが重要です。また、小さな成功を積み重ねることで、社員に自分の能力を証明し、徐々に信頼を築いていく必要があります。信頼関係は一朝一夕に築けるものではありませんが、一貫性のある行動と開かれたコミュニケーションを通じて、徐々に社員の信用を得ることが可能です。

数字に弱い

経営の世界では、数字は言葉以上に重要なメッセージを伝えます。財務状況の理解は、会社を健全に運営する上で絶対に欠かせない要素です。しかし、数字に弱い二代目社長がいると、会社は深刻な危機に瀕することになります。なぜなら、適切な経営判断を下すためには、財務諸表を読み解き、そこから得られる情報を基に戦略を立てる必要があるからです。

財務諸表は、会社の健康状態を示す診断書のようなもの。売上高、利益、キャッシュフローなど、これらの数字が語る言葉を理解し、適切に行動に移せるかが、経営者の資質を問われる瞬間です。しかし、数字に弱いということは、この重要な診断書を読み解くことができないということ。それは、医者が患者の症状を正確に把握できずに治療を行うようなもので、会社を健全な状態に導くことは困難になります。

例えば、売上が上がっているからといって、会社が健全であるとは限りません。利益率やキャッシュフローが悪化している場合、表面的な数字に騙されてしまうことがあります。また、不必要な在庫を抱えている場合、資金繰りに窮する可能性があります。これらの問題を早期に発見し、対処するためには、数字に対する深い理解が必要です。

数字に弱い二代目社長の下では、会社の財政状態は徐々に悪化していきます。適切な投資判断ができず、リソースが無駄に消費されることになりかねません。最悪の場合、会社は倒産へと追い込まれることになるでしょう。

経営者であれば、数字に対する恐怖を克服し、財務諸表を自分の言葉として理解できるようになることが求められます。そのためには、経営財務に関する教育を受けること、専門家との対話を重ねることが有効です。数字を理解することは、会社を守り、成長させるための最初の一歩です。二代目社長がこの重要性を理解し、積極的に学び、行動に移すことで、会社は持続可能な成長を遂げることができるのです。

先代(親)の功績を自分の功績と勘違い

経営のバトンを次世代に渡す瞬間は、企業にとって大きな転換点です。特に、先代が築き上げた会社の成功を背負って立つ2代目社長には、重大な責任が伴います。しかし、この重要な役割を誤解し、先代の功績を自分のものと勘違いしてしまうと、会社は危険な道を歩むことになります。

先代によって築かれた基盤の上で成長を続けることは、決して容易なことではありません。それを自分の手腕によるものと過信する2代目社長は、自らの努力でさらなる成果を出すことが難しくなります。

成功は、一人の力だけで成し遂げられるものではありません。先代が築いた成功は、その時代の市場のニーズに応え、多くの困難を乗り越えてきた結果です。それを自分の功績と勘違いすることは、先代の苦労と努力を軽視することに他なりません。

2代目社長が真に成功するためには、先代の遺産を尊重し、それをさらに発展させるための自らの役割を深く理解することが必要です。これには、自己の能力を過信せず、常に学び続ける謙虚な姿勢が求められます。

先代の功績を自分のものと勘違いすることは、短期的には自信を持つことに繋がるかもしれませんが、長期的には会社の成長を妨げ、最終的には経営の失敗につながります。2代目社長に求められるのは、先代の遺産に敬意を払い、それを基盤として自らの力で新たな歴史を築き上げることです。

先代の築いた利益を食いつぶす

先代によって築き上げられた企業の利益は、まるで豊かな土壌のようなものです。それは次世代に受け継がれ、さらなる成長のための種をまく基盤となるべきです。しかし、この貴重な資源を個人的な享楽のために使い果たしてしまう2代目社長がいます。このような行動は、会社の将来に暗い影を落とし、その存続を危うくします。

先代が築いた利益を食いつぶすことは、一見、個人的な楽しみや贅沢のための単なる選択のように思えるかもしれません。しかし、実際には、それは会社の財政状態を根本から揺るがす行為です。企業の利益は、新たな投資、研究開発、従業員の福利厚生、さらには不測の事態に備えるための貴重な資源です。これを無計画に消費してしまうことは、企業の成長機会を自ら放棄することに他なりません。

特に、2代目社長が先代の努力によって築かれた利益を個人的な享楽に費やす場合、その影響は財政的な損失にとどまらず、社員の士気や企業文化にも深刻なダメージを与えます。社員たちは、自分たちの努力が個人の贅沢のために使われていると感じたとき、モチベーションを失い、企業への忠誠心も薄れてしまいます。これは、企業の内部からの崩壊を意味し、回復は非常に困難です。

さらに、先代が築いた利益を食いつぶす行動は、市場や顧客からの信頼をも損ないます。企業の財政状態が悪化すれば、それは投資家や取引先、顧客にも明らかになります。信頼を失った企業は、新たなビジネスチャンスを得ることが難しくなり、結果的には倒産への道を加速させることになります。

企業を継承するということは、先代の遺産を守り、それを基にさらなる発展を遂げるという重大な責任を負うことです。2代目社長には、先代の築いた利益を賢明に管理し、企業の持続可能な成長と従業員の福利厚生のために投資することが求められます。先代の努力と犠牲に敬意を払い、その遺産を未来へと繋げることが、真の経営者の資質です。

行動しない

経営の世界では、現状維持は後退を意味します。特に、経営環境が急速に変化する現代では、柔軟かつ迅速な対応が求められます。しかし、行動を起こさない2代目社長のもとでは、会社は時代の変化に適応することができず、競争力を失ってしまいます。

行動を起こさない理由は多岐にわたります。不確実性への恐れ、決断力の欠如、変化への抵抗感など、様々な心理的要因が絡み合っています。しかし、このような消極的な姿勢は、会社にとって致命的な結果を招きます。市場は常に動いており、消費者のニーズは日々変化しています。競合他社が新しい技術やサービスを市場に投入している中で、行動を起こさないことは、市場からの脱落を意味します。

また、行動を起こさない経営者は、社員のモチベーション低下を招く原因にもなります。リーダーが前向きな姿勢で挑戦を恐れず、新しいことに取り組む様子を見せることで、社員もまた、積極的に業務に取り組み、イノベーションを生み出す意欲が高まります。逆に、経営者が消極的であれば、社員もまた、安定を求め、リスクを避ける傾向が強まり、会社全体の成長機会を逃すことになります。

積極的に行動することは、リスクを伴いますが、成長と発展のためには避けて通れない道です。変化に対応し、時代に合わせて経営戦略を柔軟に変えていくことで、会社は新たな価値を創造し、持続可能な成長を遂げることができます。2代目社長に求められるのは、勇気を持って一歩を踏み出し、会社を未来へと導くことです。

同族経営で倒産させない最強戦略

息子だからという理由だけで承継させない

同族経営において、後継者選びは企業の未来を左右する重要な決定です。血縁関係だけで後継者を決めるのではなく、その人物が持つ能力や経営に対する深い理解、そして情熱を重視することが不可欠です。適切な後継者は、企業文化を理解し、新たな時代に適応しながらも、会社の根本的な価値を守り続けることができる人物でなければなりません。

理念浸透

会社の理念や価値観は、その企業の魂とも言えます。これを後継者が共有し、一体感を持って働くことができれば、困難な状況に直面しても乗り越える力が生まれます。理念が浸透している企業は、社員が自主的に動き、経営理念に沿った意思決定を行うことが可能になります。これは、組織全体のモチベーション向上にも繋がります。

若いうちから経営に携わる

後継者には、若いうちから経営の現場で実践的な経験を積むことが求められます。これにより、ビジネスの基本から複雑な経営戦略まで、幅広い知識と経験を身につけることができます。また、実際の経営課題に直面することで、問題解決能力やリーダーシップを養うことが可能になります。

着地点(ゴール)を明確にする

企業が目指すべき目標やビジョンを明確にすることは、経営の方向性を定める上で欠かせません。明確なゴールがあることで、社員全員が同じ方向を向いて努力することができ、組織としての一体感も高まります。目標達成に向けた具体的な戦略や計画を立て、それを実行に移すことが、企業成長の鍵を握ります。

清貧の思想を持つ

個人的な享楽のためではなく、会社の将来のために利益を再投資する姿勢は、持続可能な成長を実現する上で非常に重要です。清貧の思想を持つことで、短期的な利益にとらわれず、長期的な視野で経営判断を下すことが可能になります。これは、企業の財務健全性を保ち、将来にわたって安定した成長を遂げるために不可欠です。

強い財務状態にしておく

企業が未来に向けて投資を行い、成長を続けるためには、常に健全な財務状態を維持することが必要です。これには、効率的な資本運用、適切な費用管理、そしてリスク管理が欠かせません。強固な財務基盤の上に立ってこそ、企業は市場の変動に対応し、新たなビジネスチャンスを活かすことができます。

先代と後継者の意思を擦り合わせる

世代交代は、企業にとって大きな転換期です。この過渡期において、先代と後継者が密接にコミュニケーションを取り、意思の疎通を図ることは非常に重要です。お互いの価値観やビジョンを共有し、企業の未来についての共通理解を深めることで、スムーズな世代交代が実現します。

相続で解決しない

相続問題は、同族企業における最大のリスクの一つです。これを避けるためには、早期から後継計画を立て、明確なルールを設けることが必要です。公平かつ透明性のあるプロセスを確立することで、家族内の争いを防ぎ、企業の安定した運営を保つことができます。

まとめ

会社を継ぐことは、大きな責任と多くの挑戦を伴います。2代目社長には、特に避けるべき落とし穴がありますが、これらを避け、適切な経営戦略を立てることで、会社は繁栄を続けることが可能です。重要なのは、後継者が自身の能力を正しく評価し、経営に必要な知識と経験を積むこと、社員との信頼関係を築き、強固な財務基盤を維持することです。これにより、会社は未来に向けて成長し続けることができます。

また、事業承継は中小企業にとって、資金繰り問題と並ぶ重大な課題です。どの会社も直面するこの問題に対し、早めに方向性を決定し、意思の疎通を図りながら進めることが望ましいです。後継者と先代は、それぞれが重大な責任と覚悟を持って取り組む必要があります。特に、後継者選びにおいては、兄弟間の争いを避けるためにも、明確な方向性を決断することが重要です。

まとめると、会社の承継はただ事業を引き継ぐだけではなく、将来にわたって企業を成長させ続けるための戦略的な計画が必要です。後継者は、自己の能力を見極め、経営に必要なスキルを身につけ、社員との強固な信頼関係を築くことが求められます。そして、事業承継の計画は早期に始め、全ての関係者が納得できる形で進めることが、企業の長期的な成功に繋がります。

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この記事を監修した人
市ノ澤 翔

市ノ澤 翔

財務コンサルタント 経営者向けセミナー講師 YouTuber

Monolith Partners代表、株式会社リーベルタッド 代表取締役、一般社団法人IAM 代表理事。
公認会計士資格を持ち世界No.1会計ファームPwCの日本法人で従事。
在職中に株式会社リーベルタッドを創業。
その後独立しMonolith Partnersを創業。中小企業経営者の夢目標を実現を財務面からサポート。
経営改善や資金繰り改善を得意としYouTubeをはじめとした各種SNSでの情報発信も積極的に行う。