2023.06.26

【絶対やめて】経費に落としたいなら必ず知っておくべきことです。

今回は、領収書がない場合でも経費として計上する方法について解説します。多くの経営者や個人事業主は、領収書がないと経費にできないと思っているかもしれませんが、実際には方法があります。領収書が出てこない場合や紛失してしまった場合でも、適切な方法を知っていれば経費として計上することができます。この記事を参考にして、経費の計上について正しく理解しましょう。

領収書がなくても経費にできるものの例

領収書が出てこないものや領収書が必要ないものは以下のような例があります。

  • 自販機でのジュースの購入
  • 高速道路の料金支払い
  • 結婚式や葬儀の香典
  • 食券での食事の支払い
  • 大人数での食事の割り勘

これらの場合、領収書が必要ないか出てこない場合でも、適切な方法を使って経費にすることができます。

領収書がなくても経費にできる方法

領収書がない場合でも経費にする方法について解説します。

出金伝票の作成:
出金伝票とは、支払い情報を記録する書類です。100円均一などで購入できます。購入した日付や金額、支払先など、領収書に載っている情報と同様の内容を出金伝票に記入し、保管しておきます。領収書が出てこない経費や領収書を紛失した場合には、出金伝票を作成しておくことで経費として計上できます。ただし、基本的には3万円未満の経費に限ります。

領収書があっても経費にできない場合

領収書があるからといって、必ずしも経費にできるわけではありません。以下の事例では、領収書があっても経費として計上できない場合があります。

  • ■贈答品: 得意先へのプレゼントなどは、単なる贈答品ではなく、交際費として計上する必要があります。また、自分自身で使うために購入したものは経費にはなりません。
  • ■レシート: 領収書とレシートの違いについて誤解があるかもしれませんが、レシートでも経費として計上することができます。むしろ、中身が詳細に記載されているレシートの方が税務署に説明しやすく、節税につながることもあります。
    私用で使う為、中身を隠して”備品代”などとして発行した領収書は経費にできません。
  • ■割り勘: 例えば、経営者仲間と10人で食事に行き1人1万円だった時。自分が集めてまとめて払い、お店から10万円の領収書をもらいました。この10万円全額を経費にすることはできません。経費になるのは自分が負担した1万円だけです。割り勘の場合でも、自分が実際に支払った分だけを経費として計上する必要があります。

経費計上の際には、正確かつ適切な情報を提供することが重要です。領収書があるからといって、無理に経費に計上することは避けましょう。

経費の計上について

経費の計上は、会社の財務状態を考慮しながら行う必要があります。すべての支出を経費として計上すれば、会社の利益は減り、税金の負担も増えてしまいます。経費として計上するべきなのは、会社の成長や業務に必要な支出のみです。

経費計上の際には、以下のポイントに注意しましょう。

  • 利益に寄与するかどうか: 経費として計上する前に、その支出が会社の利益に寄与するかどうかを判断しましょう。経費に計上することで、会社の成長や業務に直結するものであることが重要です。
  • 節税のためだけではない: 節税を目的として、経費として計上する支出を増やすことはおすすめできません。節税を意識するならば、適切な判断基準を持ちながら、会社の成長や業務に必要な支出に絞るようにしましょう。

経費計上においては、会社の発展や健全な経営を考え、適切な判断を行うことが重要です。

まとめ

領収書がなくても経費にできる方法について解説しましたが、何でもかんでも経費として計上することは避けるべきです。経費計上は会社の利益や成長に寄与するものに限定し、適切な判断基準を持って行うことが重要です。経費計上の際には、正確な情報の記録と適切な判断を心がけましょう。

この記事を参考にして、経費計上について正しく理解し、会社の健全な成長を目指しましょう。

【YouTubeショート動画】 
お金にまつわる情報やトリビアを発信中!
https://youtube.com/playlist?list=PLxXnJwi3Fej_IdpJXB2wvfvB_hyNjzPxR

この記事を監修した人
市ノ澤 翔

市ノ澤 翔

財務コンサルタント 経営者向けセミナー講師 YouTuber

Monolith Partners代表、株式会社リーベルタッド 代表取締役、一般社団法人IAM 代表理事。
公認会計士資格を持ち世界No.1会計ファームPwCの日本法人で従事。
在職中に株式会社リーベルタッドを創業。
その後独立しMonolith Partnersを創業。中小企業経営者の夢目標を実現を財務面からサポート。
経営改善や資金繰り改善を得意としYouTubeをはじめとした各種SNSでの情報発信も積極的に行う。