2023.06.24

知らないとヤバい。資金繰りに追われたくなければ絶対やるべき銀行融資の攻略法!


この記事では、信用金庫との上手な付き合い方と、銀行との取引の適切なタイミングについて解説します。特に、法人化を目指している個人事業主や経営者の方々は是非参考にしてください。

信用金庫との付き合いのメリット

まず、なぜ銀行ではなく信用金庫とのお付き合いをおすすめするのか、そのメリットについて説明します。

小さい案件でも対応してくれる
信用金庫は、銀行と比べて小さい案件にも柔軟に対応してくれます。銀行は利益最大化が目的の営利企業であり、利益を追求するために大きな取引に重点を置く傾向があります。一方、信用金庫は利益を目的としていない組織であるため、小さい案件からでも対応してくれます。

困難な状況での支援
信用金庫は、経営が厳しくなった際に手を差し伸べてくれる可能性があります。銀行では回収できないと判断された会社には追加の融資は行われないことが多いですが、信用金庫は助けてくれる可能性があります。

無駄な売り込みが少ない
銀行では、融資の条件と引き換えに投資信託や保険の契約、クレジットカードの作成などの提案がしばしばあります。一方、信用金庫ではそのような売り込みが比較的少ない傾向があります。

信用金庫との上手な付き合い方


信用金庫と上手に付き合うためのポイントを以下に紹介します。

嘘をつかない
信頼関係を築くためにも、嘘をつかないことは非常に重要です。経営が困難な状況で嘘をつくことは、信用を失う結果につながります。赤字であっても、正直に状況を報告し、改善策を提案することが大切です。

定期的な報告と接触
定期的に月次の試算表を提出し、会社の状況を報告することは信用を築くために必要です。また、定期的な接触を持つことで最新の金融情勢や信用金庫の動向を把握することができます。

融資の返済は利益で行う
融資を受けた場合、利益を上げて返済することが重要です。信用金庫は経営状況を見極めながら融資を行っているため、返済能力を示すことが信頼関係を構築する上で重要です。

信用金庫の信用情報を活用する
信用金庫は、経営者や事業の信用情報を保持しています。自社の信用情報を正確に提供し、信用金庫の評価を高めることで、将来的な取引の条件改善や追加融資の可能性を広げることができます。

継続的な関係構築
信用金庫との関係を継続的に築いていくことが重要です。相手の立場やニーズを理解し、信頼関係を深めるための努力を惜しまないことが大切です。


以上、信用金庫との上手な付き合い方について解説しました。信用金庫との関係構築には、嘘をつかず誠実に対応することや定期的な報告、利益での融資返済などが重要です。また、信用金庫との信頼関係を築くことで、困難な状況でも手を差し伸べてもらえる可能性があります。経営者や個人事業主の方々は、これらのポイントを参考にして、信用金庫との適切な付き合い方を模索していただきたいと思います。

信用金庫と銀行の取引について



次に、信用金庫と銀行との取引について詳しく解説します。特に、取引の規模に応じた金融機関の選び方や取引のポイントについて説明します。

信用金庫と銀行の取引の適切な規模


まず、信用金庫と銀行の取引において適切な規模について考えましょう。

初期段階(資金繰りが小規模):信用金庫との取引が主な選択肢となります。信用金庫は小規模な融資にも対応しやすいため、資金繰りのサポートに役立ちます。

規模が拡大してきた場合:信用金庫の融資上限に達するような規模になると、銀行の取引も検討する必要があります。銀行は大規模な融資にも対応できるため、資金の需要が増えてきた際に頼りになるでしょう。

10億円を超えた場合:この規模では、メガバンクとの取引も視野に入れることができます。メガバンクは大きな額の融資に対応できますが、小規模な取引にはあまり関心がありません。したがって、メガバンクとの取引を検討するのは、規模が一定以上に達した時点からが良いでしょう。

信用金庫と銀行の取引ポイント


信用金庫と銀行との取引において注意すべきポイントを以下にまとめます。

信用金庫との取引ポイント:

小規模な融資に対応してくれる
融資額に上限があるため、規模が拡大すると限界がある
利益や資金繰りの改善計画を説明し、信頼関係を築く


銀行との取引ポイント:

大規模な融資に対応してくれる
規模が拡大してきた場合に適切な選択肢となる
メガバンクは小規模な取引にはあまり関心がないため、規模が大きくなるまで待つべき

政府系金融機関との取引


また、政府系金融機関との取引についても触れておきましょう。

創業や若手支援、女性支援、シニア支援など、さまざまな制度融資が存在する。
政府系金融機関は借入のハードルが高い場合もあるが、条件が揃えば活用する価値がある。
制度融資には金利優遇などのメリットもある。

まとめ


最初の段階では、信用金庫との取引を重視し、信頼関係を築いていくことが重要です。規模が大きくなるにつれて、銀行との取引も検討し、最終的にはメガバンクとの取引を目指すことが良いでしょう。また、政府系金融機関との取引も制度融資などのメリットがあるため、活用する価値があります。

以上が信用金庫と銀行の取引についての詳細な解説です。資金繰りや事業拡大の際に、適切な金融機関を選ぶことが重要です。ぜひ、この記事を参考にして、成功する経営を目指してください。

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この記事を監修した人
市ノ澤 翔

市ノ澤 翔

財務コンサルタント 経営者向けセミナー講師 YouTuber

Monolith Partners代表、株式会社リーベルタッド 代表取締役、一般社団法人IAM 代表理事。
公認会計士資格を持ち世界No.1会計ファームPwCの日本法人で従事。
在職中に株式会社リーベルタッドを創業。
その後独立しMonolith Partnersを創業。中小企業経営者の夢目標を実現を財務面からサポート。
経営改善や資金繰り改善を得意としYouTubeをはじめとした各種SNSでの情報発信も積極的に行う。