2023.08.21
【コラム】黒字倒産するほぼ全ての企業ができてない!黒字化のプロが絶対に倒産させない経営術を解説!
多くの経営者が考える「黒字なら会社は安泰」という考え、これが大きな落とし穴となり得るのです。
実は、利益を上げているのに突如として経営危機に陥る「黒字倒産」のリスクがあります。会社が生き残るかどうかは手元に残るお金で全てが決まります。利益があるからと安心してはいけません。黒字であってもこのリスクに気づかずに進行してしまうと、突如として倒産の危機に瀕することも。
そこで、今回は黒字倒産のリスクを避けるための「黒字倒産する会社の兆候と特徴を5選」を解説します。これらのポイントを押さえることで、経営の安定をより一層強固にする手助けとしてください。
黒字倒産とは
黒字倒産は、利益が出ている(計算書上の黒字)にも関わらず、会社が倒産する現象を指します。この状況は一見不思議に思えるかもしれません。多くの人は「黒字ならお金もあるはず」と思うでしょうが、実際には必ずしもそうではありません。
会社が倒産する主な理由は「お金がなくなる」ことです。たとえ赤字であっても、十分な資金があれば倒産のリスクは低くなります。逆に、黒字であっても資金が不足すれば倒産の危機が迫ります。上場企業の中には巨額の赤字を出している会社もありますが、豊富な資金を持っているため、倒産しないケースが多いのです。
実は、コロナ発生前のデータによれば、倒産した会社の約半数が黒字倒産であると言われています。これは驚きの事実であり、経営者としてこのリスクを理解し、利益を出しながらも資金の確保を怠らないように努力することが重要です。
黒字倒産する会社の兆候と特徴
1. 拡大ペースが早すぎる
拡大ペースが急速である場合、売上を増やすために多くの商品やサービスを仕入れることがありますが、この際に十分な資金計画がないと資金繰りが追いつかなくなります。特に原価が発生する業種では、仕入れのタイムラグを考慮しないまま拡大すると資金ショートが起こりやすくなります。
解決策:
- 資金計画をしっかりと立てることが重要です。売上を伸ばすためにどのくらいの仕入れが必要なのか、それに伴うお金の流れを見越して計画を立てましょう。
- 拡大ペースをコントロールし、資金が追いつく範囲で成長することを心がけましょう。
2. 与信管理が甘い
取引先や得意先の信用度を十分に調査せずに取引を行うと、売上はあるものの回収できないリスクが生じます。取引先の財務状態や信用度を確認せずに取引を行うと、売上を上げたとしてもお金が回収できずに損失を出す可能性が高まります。
解決策:
- 取引先の信用度を調査し、与信管理を徹底しましょう。与信調査を行う際には、情報を収集し、相手が支払い可能かどうかを確認しましょう。
- 大きな取引をする場合は、前払いを求めるなど、確実な回収策を取ることも検討しましょう。
3. 得意先が少ない
得意先が限られており、そのうちの1社に依存している場合、その得意先の経営状態や支払い能力の変化によってリスクが高まります。1社への売上の割合が大きいほど、その会社の経営が悪化すると影響を受けやすくなります。
解決策:
- 複数の得意先を持つことを心がけましょう。依存度を下げるために新たな取引先を開拓することが重要です。
- 長期的な視野で得意先を広げ、リスクを分散することを考えましょう。
4.在庫管理が甘い
在庫は事実上、お金と同じと言えます。多くの在庫を抱えることは、多額の資金を先に出費しているという意味です。そして、この原因として「欲を出して多くの在庫を持ってしまう」という行動が挙げられます。これは、売上のチャンスを逃さないための行動として取られることが多いです。しかし、過度な在庫を持つことは管理コストの増大や資金の無駄遣いとなり、実は利益を圧迫することにつながります。
解決策:
- 適正な在庫量を把握し、それに基づいて管理を行うことが重要です。
- 発注や納期も考慮して、必要最低限の在庫だけを持つよう努力することで、無駄な資金の流出を防ぐことができます。
具体的な在庫管理の成功例としてトヨタ自動車が上げられます。彼らは「かんばん方式」という手法を利用し、適正在庫を徹底的に管理しています。これは在庫が一定量を下回ったら自動的に発注される仕組みを持っており、無駄な在庫を持たないよう努力しています。中小企業にもこのような徹底的な在庫管理が必要となります。
5.お金の流れがわかってない
経営者として、決算書や試算表の数字を見るだけでなく、実際のお金の流れを理解することが重要です。たとえ試算表で利益が出ていたとしても、キャッシュフローがマイナスであれば、会社の健全性は保証されません。黒字であることよりも、実際の資金繰りやキャッシュの流れに目を向ける必要があります。
解決策:
- 「資金繰り表」を頻繁にチェックし、お金の流れを把握することが必要です。この点をおろそかにすると、黒字であっても倒産の危険があります。
まとめ
今回、黒字倒産する会社の特徴5つについて説明しました。多くの会社がこの特徴に該当する可能性があります。問題点を直視し、解決策を模索することが重要です。目を背けがちな部分にも注意を払い、会社の健全性を保つための取り組みを行ってください。
本日のポイントは、「黒字でも、会社の数字と資金の流れをきちんと確認せよ」ということです。
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